KPUM膝関節症研究グループ

サイトマップ
〒602-8566 京都市上京区河原町広小路上る梶井町465
TEL:075-251-5549

長期ヒアルロン酸関節内注射の有効性

2018年3月、長期(3年)にヒアルロン酸注射を行っている患者さんから写真をいただきました。承諾を得て掲載させていただきます。

3年前は右膝痛でご趣味の社交ダンスが困難な状態でした。左膝も進行しています

2週間に1回、1年間両膝のヒアルロン酸注射に通われました。

1年後JOAスコア、疼痛VASとも著明に改善し、MRI T1ρ mappingの軟骨変性が改善(緑〜赤の部分の消失)しました。

さらに2年間注射に通われ、80歳となられて、なお社交ダンスのデモンストレーターとしてシニア競技に出場しておられます。

膝痛なく元気に踊れるのも関節内注射のおかげですと競技でのお写真をプレゼントしていただきました。

肥満がないこと、筋力トレーニングをしっかりされていたことも関節症の改善に有効だったと思われます。

さらに社交ダンスの膝の回旋方法が私たちの行っている回旋トレーニングと通じているのではないかと注目しています。

長期ヒアルロン酸関節内注射の有効性については現在論文投稿中です。日本の施設ならではのエビデンスをつみあげていきたいと考えています。